借金返済の催促を無視し続けるとどうなりますか？

貸金業者等からの借金が返せなくなった後、借金返済の催促を無視し続けてしまうと、いくつかの段階を経たのちに、強制執行によって給与や預貯金などの財産が差し押さえられてしまう可能性があります。

このような事態に陥ると日常生活にも支障をきたすことがありますので、借金の返済が難しくなったら、すぐに弁護士に相談し、債務整理に着手することをおすすめしています。

以下、借金返済の滞納から強制執行までの一般的な流れについて、詳しく説明します。

借金の返済が遅れている場合、通常であればまず貸金業者等から電話やメールなどで催促の連絡がなされます。

すぐに対応しない場合、借金の返済を求める手紙が送られてくるのが一般的です。

貸金業者等からの手紙には、一定期間内に支払いをしない場合には、法的措置（訴訟提起や支払督促の申立て）に移行する旨が記載されていることも多いです。

貸金業者等からお金を借りる契約（金銭消費貸借契約）においては、通常は一定期間返済を滞納した場合、残債務を一括返済しなければならない旨が定められています（専門的には、期限の利益喪失条項と呼ばれます）。

残債務の一括請求が可能になると、貸金業者等は、訴訟や支払督促によって返済の請求ができるようにもなります。

訴訟提起または支払督促申立てがなされると、訴状または支払督促という書類がご自宅等に届きます。

訴訟が提起された場合、何も対応しないでいると、民事訴訟のルール上、敗訴判決が確定してしまいます。

支払督促の申立てがなされた場合も、対応をしないままでいると、基本的には仮執行宣言付支払督促が確定します。

敗訴判決や仮執行宣言付支払督促が確定すると、貸金業者等は強制執行ができるようになります。

その結果、債務者の方の給与や預貯金などが差押えられてしまう可能性があります。